電源が入らないスーパーCD-ROM2(スーパーシーディーロムロム)の修理をご依頼いただきました。
症状の確認
スーパーCD-ROM2はPCエンジンの周辺機器(拡張機器)のため、
動作点検にはPCエンジン本体が必要となります。
PCエンジン本体が故障している場合、
スーパーCD-ROM2が正常であっても動作しないため、
どちらに原因があるのかを切り分ける必要があります。
そのため、PCエンジン本体と接続した状態で初期点検を行いました。

電源が入らない状態を確認しました。
原因を特定するため、本体を分解して調査を行います。
原因を調べる
スーパーCD-ROM2を分解し、電源が入らない原因を調査します。


トレイの開閉センサーを外します。




コンデンサの液漏れと基板の腐食を確認。
電源が入らない原因は、多分ここが原因( ;∀;)




修理できるかな…( 一一)
電源が入らない原因と修理内容
基板の点検を行った結果、コンデンサの液漏れが発生しており、
漏れ出した電解液により基板が腐食している状態でした。
この腐食の影響で、抵抗などの電子部品に正常な通電が行われず、
電源が入らない症状が発生していました。
そのため、劣化したコンデンサの交換と、
腐食している基板部分の修正を行いました。

コンデンサを基板から外していきます。





動作点検
コンデンサの交換と腐食部分の修正を行ったのち、PCエンジンに接続して動作点検を行います。

とりあえず動作点検を行います。


ゲームディスク(CD-ROM)を読み込むかを点検します。


ディスクがゆっくりと逆回転していました。
これは嫌な予感…。
読み込み不良の修理を行います。
ディスクが読み込めない症状の修理
起動点検を行ったところ、
ゲームディスクを読み込めない不具合を確認しました。
この状態では正常に使用できないため、ディスク読み込み不良の修理を行います。

ドライブに関連するコンデンサを交換します。



ピックアップレンズを新しい物へと交換。


修理→動作点検→また修理
といった流れで読み込みができるまで作業を続けます。

これが原因か!!
と思いましたが、関係ありませんでした。
修理の沼に入ると、色々な事が原因に思えてきます。
なぜかシステムカードを入れなくても起動するのです。なぜ?


再度動作点検。

読み込めた…。
システムカードが無くてもゲームが起動できる。
なぜ?
白ボディPCエンジンだから?
組み立てと最終動作点検
ゲームディスクの読み込み不良が解消されたため、
本体を組み立て、電源の起動確認およびディスクの読み込み動作の最終点検を行います。






音飛びや、カクつきがないか点検します。




さいごに
今回の電源が入らない原因は、基板の故障により発生していました。
また、ディスクの読み込み不良はコンデンサの劣化とレンズの故障により発生していました。
発売から年数が経過しているため、正常に動作するものは少なく、
一見問題がない場合でも、ゲームディスクは読み込むものの、カクつきや停止、音飛びが発生したり、
音が小さい、ノイズがある、片側の音が出ないといった不具合が出ているケースも多く見られます。
当社では、基板の腐食が進行しており修復が困難な場合を除き、
代替部品の使用や基板修正を行い、可能な限り復旧を行っています。
古いゲーム機の修理にも対応しております。
故障でお困りの際はご相談ください。

