CECHH00 YLOD修理|電源が入らない症状の対応事例

PS3で多く発生する症状がYLODです。
起動時や起動中に「ピピピ」というエラー音が鳴り、強制的にシャットダウンしてしまいます。

症状の出方はさまざまで、
ゲーム中に発生する場合や、何度か電源を入れ直すと一時的に起動するケースもあります。

今回は、電源を入れてから数秒ほどで電源が落ちてしまう症状とのことで、
修理のご依頼をいただきました。

目次

お預かり時の状態とYLOD発生原因の特定

当社では、YLOD修理を行う際、
なぜ電源が入らない状態になっているのかを確認するため、
基板のエラー情報を取得したうえで作業を進めています。

CECHH00本体の写真
今回修理を行うのはCECHH00
CECHH00の内部の写真
各部品を外していきます。
CECHH00のシールドプレートの写真
シールドプレートを外します。
CECHH00のメイン基板の写真
こちらがCECHH00のメイン基板

今回、起動できなかった原因について

PS3とパソコンを接続し基板のエラー情報を読み取り、実際に点検を行った結果、
主要チップに使用されているプロードライザと呼ばれるコンデンサの一種に劣化が確認されました。

この影響により、起動できない状態になっていました。

CECHH00のYLODが発生している原因を調べている最中の写真
パソコンと接続して、エラー情報を読み取ります。
CECHH00のRSX側のプロードライザの写真
エラー情報を元に、
基板を点検します。

修理内容

原因が判明したため、修理を行いました。
今回の修理では、GPU(RSX)側に実装されているプロードライザ計4枚のうち、
1枚をセラミックコンデンサとPOSCAPコンデンサへ置き換えています。

CECHH00のプロードライザ交換時の写真
プロードライザを外します。
CECHH00のプロードライザ交換時の写真
残ったハンダを除去
CECHH00のプロードライザ交換時の写真
清掃します。
CECHH00のプロードライザ交換時の写真
コンデンサを取り付けていきます。

すべてを置き換える修理方法もありますが、
プロードライザは電源のノイズを抑え、動作を安定させる役割を担っている部品です。

構成やバランスによっては、
すべてを別の部品へ置き換えることで、
かえって動作が不安定になる可能性も考えられます。

そのため当社では、状態を確認したうえで、
このような修理方法を採用しています。

MLCCの写真
MLCCも取り付けます。
CECHH00の動作点検時の写真
組み立てて動作点検

動作点検

YLODは、基板に設置されている電子部品や、
PS3を構成している各部品の故障によっても発生する症状です。

起動できない原因が一つとは限らないため、
修理後は最小構成の部品にて起動点検を行います。

CECHH00の動作点検時の写真
電源ケーブルを差し込み…
CECHH00の動作点検時の写真
起動!

組み立てと最終点検

問題なく起動し、数時間にわたって安定して動作していることを確認できたため、
清掃および熱伝導グリスの交換を行い、組み立てたうえで最終の動作点検を行いました。

CECHH00の内部清掃時の写真
清掃と熱伝導グリス交換を行います。
CECHH00の組み立て時の写真
清掃しつつ組み立て。
CECHH00の動作点検時の写真
ディスクの読み込みなどをチェック。
CECHH00の動作点検時の写真
基板のコンデンサを交換しただけのため、
ゲームのセーブデータは残っています。

まとめ

今回の起動できない原因は、メイン基板上のコンデンサの劣化によって発生していました。
本文内でも触れていますが、YLODはさまざまな箇所の故障が原因で発生する症状です。

ネット上では多くの修理方法が公開されていますが、
その内容が実際にその本体に適した修理方法かどうかは、
分解して基板のエラー情報を取得し、点検するまで判断できません。
また、エラー内容によっては修理が難しいケースもあります。

当社では、ディスクの読み込み不良や清掃のみの対応も行っております。
CECHH00の故障でお困りの方は、一度ご相談ください。

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