初期型PS2であるSCPH-10000から、
最終型PS2であるSCPH-90000まで、すべてのPS2には日時保持用のバックアップ電池が搭載されています。
本記事では、
バックアップ電池が切れた場合にどのような影響があるのか、また実際の交換作業の様子を紹介します。
バックアップ電池が切れたらどうなる?
発売から年数が経過しているPS2では、
多くの本体で内蔵電池(CMOSバッテリー)が劣化しており、電池切れが発生しています。
電池切れが発生している場合であっても、
本体は正常に起動でき、ゲームプレイに支障はありません。
ただし、ゲーム内の時間経過イベントが進行しなくなったり、
本体の日時が電源ケーブルを抜いた際や主電源を切った際にリセットされたりする症状が発生します。
そのため、一部のゲームタイトルで時間経過によって発生するイベントを進めたい場合や、
電源を切るたびに日時がリセットされるのが気になる場合は、電池交換を行う必要があります。
電源を切った際に日時がリセットされると記載しましたが、
本体の赤いランプが点灯しているスタンバイ状態であれば日時は保持されます。
電源コードを抜いた際や、
SCPH-10000~SCPH-50000シリーズの
電源コード差込口上部にある主電源スイッチを切った際に、
内蔵電池が切れている場合は日時がリセットされます。
意外と見落としがちなのですが、日時がリセットされることで不便になることがあります。
PS2では日時がリセットされると
【2000/01/01 00:00:00】に戻るため、メモリカード内のセーブデータ保存日時が分かりづらくなります。
その結果、どのセーブデータが最新なのか判断しづらくなり、地味ではありますが不便さを感じることがあります。


SCPH-90000の電池交換と清掃・メンテナンスを実施
今回お預かりしたのは、
電源を切ると日時がリセットされてしまうSCPH-90000です。
電池交換とあわせて、清掃およびメンテナンスもご依頼いただきました。


本体を分解し電池交換を行う






シールドプレートを取り外します。

ディスクの読み込み不良などが発生するケースがあるため、
優しく丁寧に取り外します。


新しい電池と交換します。
清掃と組み立て





動作確認

その後、本体の電源を切って放電させます。
電池が正しく取り付けられていない場合や、
基板の故障により電池を認識していない場合は、日時が保持されません。
そのため、放電後も日時が保持されているかを確認します。
放電中に本体の組み立てを行います。

日時が正常に保持されるようになりました。


どこに電池交換を依頼すればいい?
電池交換のみを行っている業者は少ない印象です。
当社では電池交換作業のみでも受付しておりますが、
ディスクの読み込み不良修理や清掃・メンテナンスとあわせてご依頼いただくことが多い印象です。
また、電池が切れている状態のまま使用されている方も多く、
「日時設定なんてできるの?」とシステム設定画面の存在を知らない方もいらっしゃいます。
そのため、電池が切れていても支障なく使用されているケースがほとんどのようです。
イベント進行への影響として真っ先に思い浮かんだのは、
メタルギアソリッド3の【ジ・エンド戦】で発生する、ジ・エンドが老衰で死亡するイベントでしょうか。
こういった隠しイベントを見たいという方にとっては、電池切れは大きな影響があるかと思います。
※スタンバイ状態で放置すれば問題ありませんが…。
しかし、
電源を切るたびに日時がリセットされる状態を気持ち悪く感じる方にとっては、電池交換は必須でしょう。
私自身も、使用上の支障がない劣化や不具合であっても気になるタイプです。
電池交換をご希望の際は、以下のページよりご相談ください。

