本記事では、PSP-1000のアナログスティックに触れていないにもかかわらず、
キャラクターやカーソルが勝手に動いてしまう症状の原因と、実際の修理事例を紹介します。
アナログスティックが勝手に動いてしまう原因は?
アナログスティックが勝手に動くと聞くと、
スティック自体が物理的に動いているように感じる方もいらっしゃるかと思います。
ここでいう「勝手に動く」とは、
アナログスティックに触れていないにもかかわらず、
ゲーム内のキャラクターやカーソルが勝手に動いてしまう症状のことです。
また、少し触れただけでその方向へ流れるように動いてしまう症状や、
中心に戻らず、常にどちらかの方向へ入力され続けている状態も含まれます。
アナログスティックの不具合や故障
多くのケースにおいて、
アナログスティックの故障により、勝手に動いてしまう症状が発生します。
長年の使用による劣化や、
スティック内部にゴミや汚れが溜まることにより、
スティックが中心に戻らず、わずかにズレた状態になることがあります。
また、スティック内部の接点が劣化している場合は、
スティックが中心に戻っていても、ズレた入力が入ってしまうことがあります。
導電ゴムの劣化や破損
PSP-3000では使用されていませんが、
PSP-2000とPSP-1000では、基板→導電ゴム→アナログスティックユニットといった順で構成されています。
この導電ゴムは、
アナログスティックユニットの信号を基板に伝えるためのものです。
このゴムの接点不良や、劣化による破損、
ズレが発生した際に、アナログスティックの誤作動が発生します。
また、本体の劣化などにより全体的なズレが生じている場合、
導電ゴムが浮いてしまうことで誤作動を起こしていることもあります。
ありがちな例としては、
本体を分解する前まではアナログスティックが正常だったにもかかわらず、
分解後に誤作動が発生するようになったというケースです。
この場合は、分解によりプレートが変形し、導電ゴムがうまく接触していないことがあります。
お預かりしたPSP-1000の状態
では、今回お預かりしたPSP-1000では、
何が原因でアナログスティックが勝手に動いてしまうのかを確認します。
お客様からご連絡いただいた内容としては、
「アナログスティックがドリフト気味だったため、
部品を取り寄せて分解修理を試みたが、
組み立てて動作確認を行ったところ、常に勝手に動く症状へと変化した。」
というものでした。


モンスターハンターを使用して行います。
このソフトが一番点検しやすいのです。

本体を分解する


PSP-1000のアナログスティックは、
上部カバーに取り付けられています。
本来であれば、まずはアナログスティックの交換を行いますが、
今回はお客様より交換済みとのことでしたので、
導電ゴムや接点の状態を確認します。

液晶画面下にある導電ゴムを固定しているプレートを確認します。

若干の歪みを確認しました。
この歪みによって誤作動が発生することもあるため、修正しました。
アナログスティックが勝手に動く原因について
点検を行った結果、以下の不具合が確認できました。
・基板側の導電ゴム接触面に汚れが付着していたことによる接点不良
・導電ゴムの劣化
・交換されていたアナログスティックの初期不良
これらの不具合により、
アナログスティックが勝手に動く症状が発生していました。
特に大きな原因としては、
お客様ご自身で交換された新しいアナログスティックの初期不良が考えられます。
アナログスティックの中心位置がズレており、常に上方向へ入力されている状態でした。
また、導電ゴムも劣化していたため、
複数の原因が重なり、どこに不具合があるのか判断しづらい状態になっていたものと考えられます。

※写真は清掃後。


左側が当社が用意したアナログスティックです。


組み立てて動作確認を行う




PSP-1000のスティック誤作動でお困りの方へ
今回は、PSP-1000のアナログスティックが勝手に動いてしまう症状の原因と、実際の修理事例を紹介しました。
当社では、アナログスティックの誤作動のほかにも、
ゲームソフト(UMD)を読み込まない、液晶割れ、黄ばみ、表示乱れといった故障の修理も承っております。
PSPの修理依頼は当社でも多く対応しておりますが、その多くはPSP-3000です。
そのため、Bunny Craft内ではPSP-1000やPSP-2000の修理事例記事は
まだ少ないものの、過去に何度も修理を行っております。
アナログスティックの誤作動だけでなく、
電源が入らない、ゲームソフトを読み込まない、画面が正常に表示されないといった故障についてもご相談ください。
PSPの修理相談は、以下のページよりお願いいたします。

