PS2の映像が出ない原因は?よくある故障箇所と修理事例

PS2では、映像に関する不具合が発生することがあります。

症状としては、
・画面の色合いがおかしい
・映像が乱れる、チラつく
・表示が薄い
・映像がまったく出ない
といったものがあります。

本記事では、PS2の映像が出ない症状の原因と、実際にお預かりしたPS2の修理時の様子を紹介します。

目次

PS2の映像が出力されない原因と対処方法

PS2の映像が出ない原因は、一つではありません。

まず確認したいのは、PS2本体の故障なのか、
それともAVケーブルやテレビ、モニターなど、周辺機器側の不具合なのかという点です。

AVケーブル、テレビ・モニター側の端子不良

PS2の映像出力には、赤・白・黄の3本線になっているAVケーブルを使用します。

ただ、現在のテレビやモニターでは、
この3本線を直接差し込める端子が搭載されていないものも多く、HDMI接続が主流になっています。

そのため、PS2を現在のテレビやモニターで使用する場合、HDMI変換器を使っている方も多いと思います。

このHDMI変換器が故障していると、PS2本体に異常がなくても映像が出ないことがあります。

変換器を使用している場合は、まず純正のAVケーブルで試す、
別の変換器に交換するなど、接続環境側の確認を行ってください。

映像出力方式が異なっている

中古で購入したPS2や、以前使用していた本体を久しぶりに起動した場合にあるのが、
PS2本体の映像出力方式が使用環境と合っていないケースです。

PS2では、本体設定から映像の出力方式を変更できます。
赤・白・黄のAVケーブルを使用している場合は、出力方式が異なっていても、基本的には映像が出ます。

一方で、D端子ケーブル、コンポーネントAVケーブル、HDMI変換器を使用している場合は、
PS2本体の出力方式が接続環境に合っていないと、電源は入っているのに映像が出ないことがあります。

ただし、映像が出ていない状態では、画面を見ながら設定を変更できません。

そのため、画面が真っ暗なままコントローラーを操作し、本体設定を変更する必要があります。

手探りで映像出力方式を切り替える手順

PS2の映像出力方式が合っていない場合は、映像が出ない状態のまま本体設定を変更します。

・ディスクを入れずにPS2の電源を入れます。

・約30秒ほど待ちます。

・コントローラーで下を1回押し、○ボタンを押します。

・下を3回押し、○ボタンを押します。

・左を1回押し、○ボタンを押します。

これで、映像出力方式が切り替わります。

なお、操作のタイミングがずれると設定画面まで進めていないことがあるため、
改善しない場合は、電源を入れ直して再度操作を行ってください。

本体側の故障

本体側の故障といっても、映像出力端子の故障や、基板の故障など原因はさまざまです。

映像出力ケーブルを本体に差し込んだ状態で、
少し角度を付けたり、動かした際に映像が出力される場合や、
テレビ・モニターに何らかの反応がある場合は、映像出力端子の故障によって発生している可能性があります。

一方で、本体を起動した際にテレビやモニターが少し明るくなる、
一瞬ノイズが入る、PS2の映像と思われる枠が表示されるといった反応がある場合は、基板側の故障が考えられます。

また、

・映像は出るが乱れている
・画面が分割されて表示される
・映像が固まってしまう
・映像が異常に薄い

といった症状が出ている場合も、基板側の故障によって発生している可能性が高い状態です。

お預かりしたPS2の映像が出ない原因と修理内容

PS2の映像が出ない原因について記載しましたが、
ほとんどの場合は、本体側の故障により映像が出なくなります。

本体側の故障といっても、
主な原因は、基板に取り付けられている電子部品の故障や劣化です。

ただし、基板には多数の電子部品が取り付けられており、決まった部分だけが故障するわけではありません。

同じ症状でも、一台一台異なった部分が故障していることが多いのが、PS2の映像出力不良です。

今回は、映像が一切出ないSCPH-18000をお預かりしたため、こちらの修理時の様子を紹介します。

映像が出ないSCPH-18000の写真
今回お預かりしたSCPH-18000です。
SCPH-18000と接続されたテレビ画面の写真
本体を起動させると、テレビ側に反応がありました。
分かりづらいですが、画面にはノイズのような表示が出ています。

本体を分解。原因を調べる

SCPH-18000本体の写真
本体を分解します。
SCPH-18000の分解時の写真
SCPH-18000は、裏側からすぐに基板へアクセスできます。
他のPS2と比べて、ありがたい構造です。
SCPH-18000のメイン基板の写真
メイン基板です。
本体から取り出します。
SCPH-18000のメイン基板の写真
SCPH-18000のメイン基板です。
SCPH-18000のメイン基板に実装されている電子部品の写真
基板の点検を行います。
SCPH-18000の基板点検時の写真
点検中…。

修理を行う

SCPH-18000の基板修理時の写真
点検の結果、電子部品の故障により映像が出ない状態であったため、
該当部品を交換します。
SCPH-18000に使用する抵抗の写真
新しい部品を取り付けます。

組み立てと動作確認

SCPH-18000の修理後の組み立て時の様子
組み立てます。
SCPH-10000シリーズでは、基板の取り付け位置がズレると、
ディスクの読み込み不良が発生することがあるため、
慎重に位置を合わせて組み立てます。
SCPH-18000の修理後の組み立て時の様子
カバーを取り付けて、本体を起動させます。
SCPH-18000の修理後の動作確認時の写真
正常に映像が出力されるようになりました。
SCPH-18000の修理後の動作確認時の写真
ディスクの読み込み点検も実施します。
SCPH-18000の修理後の動作確認時の写真
チラつきや乱れ等が発生しないかを確認して
修理完了!

PS2の映像が出ない故障でお困りの方へ

本記事では、PS2の映像が出ない原因と修理事例を紹介しました。

今回は、メイン基板に取り付けられている電子部品の故障により発生していましたが、
CPUなどの主要チップの故障により発生していることも少なくありません。

この場合、修理は可能ですが、
主要チップの交換は難易度が高く、基板の状態によっては交換できないこともあります。

また、作業工程が多く、修理料金も高くなるため、
セーブデータが消える恐れのないPS2では、基板交換にて対応する場合もあります。

ただし、
今まで大切に使用されてきたPS2の頭脳でもある基板を簡単に交換するのは違うなと、私自身思うところがあります。

そのため、可能な限り現基板を使用しての復旧を行っています。

PS2の修理をご検討中の方は、以下のページよりご相談ください。

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