今回お預かりしたのは2DSLLです。
故障内容は、電源が入り青いランプが点灯するものの、画面に何も表示されず起動できないというもの。
何度か起動を繰り返すと、画面が表示されることもあるが、
本体を少し動かすとエラーが出てしまう症状で修理をご依頼いただきました。
お預かりした2DSLLの状態


画面に何も表示されない状態でした。

原因を調べる工程に進みます。


起動できない原因を切り分ける


経験上、上側の液晶画面の故障によって発生している事が多いため、
新しい液晶を取り付けて起動するかしないかを確認します。


2DSLLは上画面の交換に手間が掛かりますが、
このように簡単に点検できるのが良いところですね。

正常に起動しました!…と言いたいところですが、
写真のようにエラーが表示されました。
上画面の故障ではないようです。

正常に起動できる2DSLLの基板を取り付けます。




こちらを取り付けても画面が表示されませんでした。
基板の故障に加え、画面やカメラなど、
複数の故障が重なっているようです。

お預かりした2DSLLの基板を点検用の2DSLLへ取り付けます。

なお、上画面が破損しているのは気にしないでください。
点検用の本体なので割れています。

エラーが発生して起動できませんでした。
基板の故障と、画面やカメラなどの
複数の部分が故障していることが判明しました。

修理を試みる
点検の結果、
メイン基板の故障および、画面やカメラなど、2DSLLを構成している複数の部品の故障により、
画面が表示されない、起動できない、起動してもエラーが出る症状が発生していると判断しました。
基板の故障について掘り下げると、CPUの故障である可能性が高い状態でした。
ただし、CPUの故障と断定するのは難しく、他の部品を点検しても異常が見られなかったため、CPUと判断したまでです。




当たり前ですが、外見から故障しているか
どうかを判断することはできません。
そのため、本来であればCPUを交換して
症状が改善されるかを確認するのですが、
CPUを交換した場合、本体に保存されているデータが消失したり、
個体番号が変わってしまったりする可能性があります。
そのため、一旦作業を中断し、お客様へ現在の修理状況をお伝えしました。
今回の修理について
お客様に現在の修理状況を報告しました。
故障している部分が複数あり、
お見積り額が変更となること、またデータについてお伝えしたところ、
修理キャンセルとのことでしたので、本事例はここでクローズとなりました。
今回のように、電源が入らない、起動できない故障は、複数の故障が重なって発生していることがあります。
また、故障している箇所によっては修理費用が高額となるケースもあります。
なお、今回のケースにおいて、
CPUを交換した場合に症状が改善していたかと言われると、「はい」とは言えない内容です。
私の点検技術不足であることも否定できませんが、
主要チップの故障となると、点検だけで原因を特定できないケースも多くあります。
そのため、実際に部品を交換し、症状が改善するかを確認しながら進める修理となることも少なくありません。
当社の修理事例の多くは成功例として紹介していますが、
多数のお客様から様々なゲーム機や故障内容をご依頼いただくため、このように修理キャンセルとなるケースもあります。
とはいえ、可能な限り改善に向けて修理を試みておりますので、2DSLLの故障でお困りの際は、一度当社にご相談ください。

