PlayStation 2ディスクをセットしているにもかかわらず、
読み込みや起動ができず、
画面に
【PlaystationまたはPlayStation2規格のディスクではありません】と赤い表示が出てしまい、
ゲームをプレイできない状態のSCPH-50000をお預かりしました。
初期点検時の様子
お預かり後は、まず初期点検を行います。
今回は、裏面がゴールド(シルバー)のDVD規格ディスクと、
裏面がブルーのCD規格ディスクを使用し、
PS2規格ディスクとして正常に読み込むかを確認しました。


点検の結果、
ディスクトレイが閉まったあとに読み込みが開始され、
約10秒ほどで画面が切り替わり、
「規格のディスクではありません」と表示される状態を確認しました。
そのため、本体を分解し、
正常に起動できない原因を調べます。
規格ディスクにもかかわらず、異なるディスクと表示される原因について
この症状は、SCPH-50000シリーズで多く見られます。
原因としては、ピックアップレンズの故障、または基板の故障が考えられます。
このシリーズでは、基板側の不具合が原因となっているケースが多い症状です。
このため、まずはピックアップレンズ側から点検を行い、
改善しない場合は基板側の点検を進めます。
ゲームディスクが起動しない原因を調べる
まずは、比較的簡単に点検が可能なピックアップレンズから確認します。
同型のPS2で正常に起動することが確認できているピックアップレンズへ交換し、
症状に変化があるかを確認します。


原因は基板にあるようです。
次にメイン基板を点検する
ピックアップレンズを交換しても症状が改善しなかったため、
メイン基板側の故障と判断しました。
基板を取り出し、点検を行います。



改造されたPS2だったようです。
今回のゲームディスクを認識しない原因について
メイン基板を確認したところ、
過去にカスタマイズが行われており、その部品の故障により
PS2ディスクにもかかわらず、読み込みや起動ができない状態となっていました。
中古品として購入後、数か月経ってから症状が発生したとのことで、
お客様ご本人も、このカスタマイズについては把握されていなかったようです。

今回、
メイン基板に取り付けられていた小さい基板は、
modchip(モッドチップ)と呼ばれる部品
と思われます。
日本版のPS2は、
海外版のゲームソフトを起動できません。
この制限を解除する目的で取り付けられるのが、
もっとも一般的な理由です。
そのほかにも用途はありますが、
基本的にはディスクの認証部分に介入する部品で、
リージョンロックの解除などを行うためのものです。
この部品が取り付けられていない場合でも、
SCPH-50000では同様の症状が発生することがあります。
ただし、今回のケースではこの部品の故障が原因と考えられたため、
まずは基板から取り外し、動作点検を行います。
取り外し後の動作点検
該当する部品を取り外したところ、
ゲームディスクを正常に認識し、起動できることを確認しました。






さいごに
今回の故障の原因は、
過去に行われたカスタママイズを起因としたものでした。
古いゲーム機の中古品は、オーナーが何人も変わっていることが多く、
カスタマイズの有無や使用環境などの経緯が、
販売者であっても把握できていないケースがあります。
そのため、今回のように購入後しばらくしてから
不具合が表面化することも少なくありません。
中古品の場合、保証が付いていないことも多く、
「購入したばかりなのに」と処分してしまうのは勿体ないと感じられた際は、
一度、修理についてご相談いただければと思います。

