PS3の純正AVケーブル(3色ケーブル)では映像が出力されるものの、
HDMI接続では映像が出力されないCECH-4300Cをお預かりしました。
初期点検を行う
映像が出力されない症状の場合、
テレビやモニター側の不具合、ケーブルの故障など、
本体以外の要因が原因となるケースも少なくありません。
そのため、お預かり後はまず初期点検を行い、
症状の切り分けから進めます。
今回の修理お見積もり時には、
「映像が一切出力されない」とのご申告がありましたが、
実際に点検を行ったところ、
純正AVケーブル(いわゆる3色ケーブル)による低解像度出力では映像が表示され、
HDMIケーブルを使用した高解像度出力時のみ、映像が出力されない状態でした。


映像が出ない!
高解像度でのみ映像が出力されない原因を調べる
映像が一切出力されない状態の場合、
データの取り出しやバックアップを行うことはできません。
しかし今回は、低解像度であれば映像が出力される状態であったため、
作業前にデータのバックアップを行いました。
その後、本体を分解し、
高解像度出力時に映像が出力されない原因について点検を進めます。

事前にバックアップ。





多くの場合は、基板の電子部品の故障です。
点検および修理を行う
基板上の電子部品を一点ずつ点検し、
原因と考えられる箇所を交換しながら、
症状が改善するかを確認しつつ修理を進めます。
今回は、低解像度であれば映像が出力されている状態であったため、
RSX(GPU)などの主要チップが故障している可能性は低いと判断しました。
そのうえで、映像出力に関係するチップや電子部品を中心に、
重点的な点検を行っています。

抵抗値等を照らし合わせて
故障している部分を探します。

動作点検を行います。

動作点検と組み立て
修理後は、簡易的に本体を組み立て、
映像が正常に出力されるかの動作確認を行います。
また、映像出力以外にも不具合が発生している可能性があるため、
そのほかの動作についてもあわせて点検を行いました。


…と言わんばかりの写真ですが、
もう映像が出ることは分かっています。
修理の記事っていうのはそういうものなのです。




まとめ
今回の映像が出力されない原因は、
メイン基板上の映像出力に関係するチップと、
周辺の小さな電子部品の故障によって発生していました。
電子部品の不具合が先に起こり、
その影響でチップ側に不具合が発生したものと考えられます。
PS3では、映像が出力されない原因が一つに限られず、
主要チップの故障によって症状が発生しているケースもあります。
その場合、修理内容によってはデータが消失する可能性があります。
PS3の映像が出ない症状でお困りの際は、
一度ご相談ください。

