PS4 Pro CUH-7200B 熱暴走で電源が落ちる症状の修理事例

ゲームプレイ中に、本体が高温となり電源が落ちてしまうPS4 Pro CUH-7200Bをお預かりしました。

目次

PS4 Proの高温による電源の落ち方と原因について

「電源が落ちる」と一言でいっても、症状や落ち方は様々です。

今回、お見積り時にはお客様より「熱暴走で電源が落ちる」とご連絡をいただいておりましたが、

・ゲームプレイ中に【本体が高温のため、PS4をシャットダウンします】と表示され、強制終了してしまう
・ゲームプレイ中にファンが高回転となり、そのまま電源が落ちる
・ゲームプレイ中に突然電源が切れてしまう

といったように、複数の症状があります。

ファンが高回転している状態で、
画面上に【本体が高温のため、PS4をシャットダウンします】と表示されて電源が落ちる場合は、
PS4内部へホコリが詰まっている、または熱伝導グリス劣化によって冷却性能が低下しているケースが多く見られます。

一方で、ファン回転がそれほど速くないにもかかわらず、
高温警告が表示されて電源が落ちる場合は、
内部冷却ファン故障によってPS4が正常に冷却されていないことも原因の一つです。

また、基板故障によって、
本体自体はそれほど高温ではないにもかかわらず、システム側が異常加熱と判断し、強制終了してしまうケースもあります。

このように、「高温で電源が落ちる」という症状であっても、
外見だけでは原因を特定しづらいのが、PS4の熱暴走によるシャットダウン症状です。

今回お預かりしたPS4の症状を確認

お見積り時にご連絡いただいていた段階では、
故障原因までは特定できない状態であったため、まずは当社環境にて初期点検を行いました。

今回お預かりしたCUH-7200Bです。
ホコリが詰まったCUH-7200B
ホコリが本体の隙間から飛び出している状態でした。

本体を起動させてから数十分ほど経過した頃でしょうか。
熱暴走によって電源が落ちるまでの間、
別作業を行っていたのですが、ふとPS4へ目をやると、小さなゴキブリが1匹、本体内部から出てくるのを確認しました。

おそらく、本体内部の熱によって居心地が悪くなったのだと思われます。

私はゴキブリが大の苦手のため、すぐに初期点検を中断し、本体の分解を行いました。

本体を分解

もはや初期点検という話ではなくなりました。

ゴキブリに作業場を住処にされるのは大問題のため、
すぐに本体を分解し、内部清掃を行うことにしました。

CUH-7200Bの内部
CUH-7200Bの外側ケースを取り外したところ、
思っていたよりも綺麗な状態でした。


なお、初期点検時に現れたゴキブリは再び本体内部へ戻っていったため、
引き続き捜索を行います。
CUH-7200Bの内部
反対側。
害虫が侵入していた痕跡は見られるものの、
思っていたよりは軽度な状態でした。

そんなことよりも、本体内部へ戻っていったゴキブリの行方が
気になって仕方ありません。
CUH-7200Bの内部 ゴキブリの痕跡
ゴキブリの侵入痕跡。
卵らしきものも確認できました…。

そんなことよりも、本体内部へ戻っていった
ゴキブリの行方が気になります。
CUH-7200Bの内部 ゴキブリの死骸を発見
内部を分解している途中、ゴキブリの死骸が落ちてきました。
CUH-7200Bの基板
CUH-7200Bのメイン基板です。

PS4 Pro内部は隠れられる場所が多いため、
どこかへ逃げ回っているのでしょう。
基板を取り外したところ。
しかし、まだ彼を発見できていません。
シールドプレートを取り外した後。
CUH-7200Bのホコリが詰まった冷却ファン
冷却ファンも取り外していきます。
続いてディスクドライブ。
サイドカバーも取り外しま……。
やっと彼を発見できました!!

どうやら、サイドカバーの隙間へ隠れていたようです。
格好悪い話ではありますが、私はゴキブリが苦手なため、
発見した瞬間に洗剤を吹きかけました。
起動スイッチ、ディスクイジェクトスイッチ、
起動ランプ基板などをすべて取り外し、外装部品の洗浄を行います。

本体を洗浄

本体をすべて分解し、洗浄可能な外装部品については洗浄を行います。

CUH-7200Bの本格的な内部清掃実施
洗浄中。

組み立て

洗浄後は十分に乾燥させてから、本体の組み立てを行います。

ひと安心です。
本体を組み立てていきます。
アルコールで清掃しつつ、組み立てます。
スイッチ類を取り付けます。
ドライブも清掃して取り付けます。
冷却ファンやその他の部品を清掃して組付けます。
熱伝導グリスおよびサーマルパッドを交換し、本体を組み立てます。
シールドプレートを取り付けます。
CUH-7200Bの清掃後の組み立て
電源ボックスを取り付けます。
組み立て後。
洗浄したカバーを取り付けて動作確認へ。

初期点検を行う

さて、やっと初期点検を行うことができます。

お預かり後はまず当社環境にて、熱暴走によって電源が落ちてしまう症状を確認します。

電源が落ちる症状を確認します。
CUH-7200Bの動作確認
数時間動作確認を行いましたが、ファン回転も正常で、
電源が落ちる症状は確認できませんでした。
内部清掃および熱伝導グリス交換により、症状は改善されたようです。

熱暴走および電源が落ちてしまう原因について

今回、記事の流れとしては順番が逆になってしまいましたが、
清掃後に点検を行ったところ、電源が落ちる症状は発生せず、
ファン回転も正常であったことから、原因は内部に溜まったホコリや、
熱伝導グリス劣化によって発生していたものと判断しました。

また、害虫混入による内部環境悪化も影響していたものと思われます。

PS4 Proの熱暴走や、高温によるシャットダウン症状は、

・内部に蓄積したホコリ
・熱伝導グリスの劣化
・冷却ファン故障
・基板側故障

など、様々な原因によって発生します。

PS4は害虫が侵入しやすい傾向にある

当社では、
PS4の「電源が落ちてしまう」「電源が入らない」といった故障修理を多くご依頼いただいております。

その中でも稀ではありますが、害虫侵入によって本体が故障しているケースもございます。

害虫の多くはゴキブリなのですが、
PS4内部へ侵入したり、内部を住処にしている場合、
基板がショートしてしまい電源が入らなくなる故障へ発展することがあります。

PS4は構造上、害虫が侵入しやすい傾向があるため、
ご自宅でゴキブリをよく見かける環境の場合は注意が必要です。

ほとんどの場合は、
過去に侵入した痕跡のみで、生きているゴキブリが見つかるケースは珍しいのですが、
中古PS4購入後に、それまで見かけなかったゴキブリが大量発生したという事例も過去にございました。

その事例について記載した記事もございますので、ぜひあわせてご覧ください。

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