発売から年数が経過した現在でも、
電源が入らない、電源が落ちてしまうといった大きな故障は少ないものの、
画面が暗い、映像が出ない、色合いがおかしいといった
映像出力に関連する故障や、
ゲームディスクを読み込めない症状が発生することの多い任天堂Wii。
複数人で楽しめるゲームソフトが豊富なことから、
今でもWiiで遊んでいるという方も多いのではないでしょうか。
今回は、そのようなWiiの映像出力不良の原因と修理内容を紹介します。
Wiiの映像が出ない、暗い原因と対処方法

本体が起動するものの、映像出力に問題がある場合、
多くのケースにおいて、本体側の故障が考えられます。
AVケーブルの故障

Wiiをテレビやモニターに接続するには、
赤・白・黄の3本端子のAVケーブルを使用します。
この3本端子は現在のテレビやモニターには搭載されていないことも多く、
搭載されていない場合は、HDMIへ変換するコンバータ(変換器)を使用します。
このコンバータの不具合により、
色合いがおかしい、画面が暗い、映像が出ないといった症状が発生することがあります。
そのため、コンバータを使用している場合は、
コンバータを交換する、または他の機器で正常に映るかを確認してください。
純正ケーブルを使用している場合は、
目視で明らかな破損や断線が見られない限り、本体側の故障が考えられます。
ただし、稀にテレビやモニター側の故障であるケースもあるため、
こちらも同様に他の機器で正常に映るかを確認することをおすすめします。
ACアダプター(電源ケーブル)の故障
Wiiでは、専用のACアダプターを使用して本体へ電力を供給します。
このACアダプターが故障している場合、
起動に必要な電力を安定して供給できず、映像が出ない症状が発生することがあります。
純正のACアダプターではなく代替品を使用している場合や、
USB経由で電力を供給するタイプの安価な電源コネクタを使用している場合は、
一度純正ACアダプターで動作確認を行ってください。
本体の故障
上記の二つを確認し、
他の機器では正常に映るにもかかわらず症状が改善しない場合は、本体側の故障が考えられます。
映像出力端子の故障や基板の故障が考えられますが、
経験上、端子そのものが故障しているケースは少なく、多くの場合は基板上の電子部品の故障です。
基板には多数の電子部品が実装されており、
チップの故障やコンデンサの劣化・故障により、
映像が出ない、画面が暗い、色合いがおかしいといった症状が発生します。
修理には本体の分解だけでなく、
修理道具や交換部品、故障箇所を特定するための測定機器なども必要となります。
そのため、自分で修理を行う場合を除き、
当社のような修理業者へ依頼する必要があります。
任天堂では、すでにWiiの修理サポートを終了しています。
そのため、本体故障が発生した場合は、
修理業者へ依頼するか、別の本体へ買い替えるかのどちらかとなります。

今回のWiiの故障内容
お預かりしたWiiでは、
電源は入るものの、映像が出ないことがあり、映った場合でも画面が暗く、色合いがおかしい症状でした。
純正AVケーブル・純正ACアダプターを使用されており、
本体側の故障であることはお客様自身も確認済みであったため、分解し、原因を調べます。


数回連続で起動を行ったところ、映像がうっすらと表示される状態でした。

Wiiを分解する


ディスクドライブを取り外します。



原因を調べる

映像が全く出ない症状ではなく、
うっすらと表示される状態であったため、
コンデンサなどの劣化を確認します。

映像出力端子の取り付けや、小さい電子部品の点検を行います。

基板に取り付けられているコンデンサの劣化により液漏れが発生しており、
その影響による基板損傷が原因と判断しました。
修理を行う




テレビのリモコンを紛失してしまったため表示位置の調整ができず、
Wiiの画面が少しズレていますが気にしないでください。
また、テレビの枠にマスキングテープを貼っているのは、
私の顔が映り込んでしまうためです。
組み立てと動作確認




ディスクドライブのケーブルを取り付け忘れていました。
再度分解します……。





追加修理|ディスク読み込み不良の修理

ゲームディスクを認識しない状態であったため、
今回はディスクドライブそのものを交換しました。

最終動作確認


Wiiの故障でお困りの方へ
当社では、
今回のような映像出力に関する故障や、ディスクの読み込み不良の修理を行っております。
起動できない故障のご依頼は比較的少ないものの、
過去に複数台の修理を行った経験があるため、こちらも対応可能です。
ただし、Wiiは他のゲーム機と比べて中古価格が安い傾向にあります。
そのため、
本体に保存されているデータや思い入れがない場合は、
修理を行うよりも中古本体を購入した方が良いケースもあります。
中古本体を購入する場合と修理を行う場合の違いについては、別の記事で詳しく解説しております。
迷われている場合は、以下のページもあわせてご覧ください。

