【PS3】ネットに接続できない原因は? システムアップデートは行わないでください

今回紹介するのは、
Wi-Fiでインターネットに接続できなくなったCECH-4300Cです。

お客様のお話によると、
インターネットに接続できない状態でシステムソフトウェアアップデートを行ったところ、
更新途中でエラーが発生したとのことでした。

その後、本体を再起動しても再びアップデート画面から始まってしまい、
エラーがループしてホーム画面まで到達できなくなったため、
修理をご依頼いただきました。

本記事では、PS3がインターネットに接続できなくなる原因と、
なぜこの状態でシステムソフトウェアアップデートを行わない方が良いのか、
実際の修理事例を交えながら紹介します。

目次

インターネットに接続できない原因

無線・有線ともにインターネットへ接続できない場合は、
コントローラーも無線で接続できなくなっているケースがあります。

この症状は、多くの場合、
PS3の基板故障により発生しています。

より具体的に説明すると、
基板に実装されているWi-Fi/Bluetoothモジュールや、
そのモジュールに関連する電子部品の故障が原因です。

CECH-4300C本体と
アップデート中の画面
今回お預かりしたCECH-4300Cです。
CECH-4300Cのアップデートに失敗時の写真
63%付近で、失敗しましたの表示。
再起動しても同様の%でエラーが発生する状態でした。

システムソフトウェアのアップデートを行わない方がいい理由

インターネットに接続できない。
コントローラーが無線で繋がらない。

といった不具合が発生している場合でも、PS3は正常に起動し、
それ以外の機能も使用できることから、
「もしかしてシステムの不具合では?」と考えてしまいがちです。

また、2026年3月
PS3のシステムソフトウェア【バージョン4.93】が公開されたこともあり、
「このアップデートで改善するかもしれない」
「不具合が修正されているかもしれない」と考えてしまいます。

しかし、実際には基板の故障によって症状が発生しているため、
システムソフトウェアを更新しても改善しません。

PS3のシステムソフトウェア更新時は、詳細は割愛しますが、
本体内部の各機能が正常に動作しているかを確認しながら更新を進めます。
※簡単に説明すると。

その際に基板へ不具合が発生している場合は、
正常に更新を完了できず、エラーを表示してアップデートを中断します。

また、本体を再起動した際もアップデート画面から始まるため、
インターネットに接続できないなどの不具合を抱えたまま
システムソフトウェア更新を行うことで、
エラーがループし、ホーム画面まで到達できなくなってしまいます。

CECH-4300C本体の写真

お預かりしたPS3の修理事例

では、実際にアップデートエラーがループし、
ホーム画面まで到達できなくなってしまったCECH-4300Cの修理の様子を紹介します。

CECH-4300Cの内部の写真
CECH-4300Cの内部です。
CECH-4300Cの分解時の様子
ディスクドライブ、電源ボックスなどの部品を取り外します。

メイン基板の取り出し・点検を行う

本体を分解し、メイン基板を取り出します。

基板に実装されているWi-Fi/Bluetooth関連の部品を点検し、
原因となっている部品を交換します。

CECH-4300Cのメイン基板の写真
こちらがメイン基板。
CECH-4300CのWi-Fi/Bluetoothモジュールが取り付けられている部分の写真
この部品がWi-Fi/Bluetoothモジュールです。

修理を行う

基板の点検を行った結果、
Wi-Fi/Bluetoothモジュールに関連する電子部品(レギュレータ)の故障が確認できました。

新しい部品へ交換し、
アップデートエラーが解消されるかを確認します。

CECH-4300Cの基板修理時の写真
電子部品を交換します。
CECH-4300Cの基板修理後の清掃時の写真
交換後は清掃。
CECH-4300Cの基板修理後の組み立て時の写真
組み立てます。
CECH-4300Cの基板修理後の動作確認時の写真
分解したままの状態で本体を起動させます。
CECH-4300Cの基板修理後の動作確認時の写真
アップデート画面
アップデート中…。
CECH-4300Cの基板修理後の動作確認時の写真
アップデートに失敗した際の写真
アップデートエラーは改善しませんでした。

再点検と修理を行う

動作確認を行ったところ、症状は改善しませんでした。

電子部品(レギュレータ)の故障により、
Wi-Fi/Bluetoothモジュールにまで故障
が及んでいると判断したため、
モジュールの交換を行い、再度動作確認を行います。

CECH-4300Cの再修理時の様子

本体の写真
再度分解します。
CECH-4300Cの再修理時の様子

Wi-Fi/Bluetoothモジュールの写真
Wi-Fi/Bluetoothモジュールを交換します。
CECH-4300Cの再修理時の様子
新しい
Wi-Fi/Bluetoothモジュールの写真
新しいモジュールはこのように保管しています。

Wi-Fi/Bluetoothモジュールを交換する

CECH-4300Cの再修理時の様子

Wi-Fi/Bluetoothモジュールを取り外しの写真
ハンダを溶けやすくするために、フラックス(白い液体)を
モジュール周りに塗布します。
CECH-4300Cの再修理時の様子

Wi-Fi/Bluetoothモジュールを取り外し後の写真
ホットエアーを使用して、モジュールを取り外します。
CECH-4300Cの再修理時の様子

Wi-Fi/Bluetoothモジュールを取り外しした後のモジュール単体の写真
基板から取り外したモジュール。
CECH-4300Cの再修理時の様子
新しいモジュールを手に乗せている
こちらが新しいモジュール。
これを取り付けます。
CECH-4300Cの再修理時の様子

Wi-Fi/Bluetoothモジュールを取り付け時の写真
モジュールの取り付け位置を調整して、
ホットエアーで加熱して取り付けます。
CECH-4300Cの再修理時の様子

Wi-Fi/Bluetoothモジュールを取り付け後の清掃時の写真
取り付け後は基板を清掃。

動作確認と組み立て

CECH-4300Cの再修理時の様子
本体組み立て。
再度組み立てて、動作確認を行います。
CECH-4300Cの再修理時の様子
アップデート画面
アップデート中…。
CECH-4300Cの再修理時の様子
アップデート終了後のHDMI設定画面
他の修理を行っていたため、
アップデート成功の瞬間は撮影できませんでしたが、
無事に更新は完了したようです。
CECH-4300Cの再修理時の様子
アップデート終了後のWi-Fi設定画面
Wi-Fiの接続画面です。
問題なく認識しています。
CECH-4300Cの組み立て時の写真
本体を組み立てます。
CECH-4300Cの修理後の写真
修理完了!

PS3の修理をご検討中の方へ

本記事では、インターネットに接続できない原因と、実際の修理事例を紹介しました。

今回の原因は、Wi-Fi/Bluetoothモジュールそのものの故障と、
関連する電子部品の故障により発生していました。

その結果、インターネットに接続できない症状や、
アップデートエラーがループしてしまう症状が発生していました。

多くのPS3では、この部分の故障によりインターネット接続不良やアップデートエラーが発生します。

しかし、その他のチップや電子部品の故障が原因となっているケースもあるため、
適切な点検と修理が必要です。

また、アップデートエラー発生時には、
「エラーコードをメモしたうえでインフォメーションセンターにお問い合わせください。」
と表示されます。

しかし、すでにソニーはPS3の修理受付を終了しています。
問い合わせても、「そうですか。民間修理業者のバニークラフトに相談してください。」
とサポート窓口に言われるだけです。※嘘です。

・どこに修理を依頼したらいいのか分からない。
・修理業者を探している。
・本当にバニークラフトに相談しろと言われた。

そのような場合は、一度当社へご相談ください。

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