正常に起動し、XMB(ホーム画面)上での操作は可能なものの、
PS3規格のゲームをプレイすると、20分〜30分ほどでピピピと音が鳴り、突然シャットダウンしてしまう不具合のあるPS3 CECHA00をお預かりしました。
電源が落ちてしまう原因と初期点検
CECHA00において、ゲームプレイ中にのみ電源が落ちてしまう故障の多くは、メイン基板の不具合が原因です。
基板上のコンデンサなどの電子部品が劣化することで、ゲームプレイ時の負荷に耐えられず、強制終了が発生します。
今回お預かりしたPS3では、初期点検としてゲームプレイを約30分行ったところ、
前触れもなくピピピと音が鳴り、電源が落ちてしまう症状を確認しました。


しかし、ゲームを起動させると電源が落ちる症状が発生する状態でした。
電源が落ちてしまう原因を調べる
基板を取り出し、パソコンと接続してエラー情報を読み取り、
電源が落ちる原因を特定していきます。



熱伝導グリスを拭きとります。

次に電源が落ちる原因を調べます。


故障部分と修理内容
PS3の基板をパソコンと接続し、エラー情報を読み取った結果、
プロードライザと呼ばれる部品が劣化していることが分かりました。
実際に基板の状態を確認したところ、劣化が見られたため、
該当部品の交換を行い、症状の改善を確認します。



プロードライザの取り外し
CECHA00には、CELL側とRSX側にそれぞれ4枚ずつプロードライザが設置されています。
※パソコン部品で言うとCPUとGPU
ゲームプレイ中にのみ電源が落ちる症状は、
完全に電源が入らなくなるYLODの一歩手前の状態であることが多いため、
各チップのプロードライザの一部を、POSCAPコンデンサおよびMLCCへ置き換える対応を行います。




置き換え作業

次にMLCCを取り付けます。

プロードライザと同等の動作特性に近づけます。


組み立てと動作確認
プロードライザ交換後は、最小構成で本体を組み立て、動作確認を行います。







組み立てます。


PS3の電源が入らない、電源が切れてしまう故障でお困りの方へ
今回のゲームプレイ中に電源が切れてしまう不具合は、メイン基板上の電子部品の故障が原因でした。
高品質な部品へ交換を行っているため、今後も安定して使用できる状態に改善しています。
一方で、CECHA00の電源が落ちる、電源が入らないといった故障は原因が多岐にわたります。
RSXなどの主要チップの故障によって発生するケースもあるため、適切な点検と修理が必要です。
また、今回のような症状は、
そのまま使用を続けることで、やがて起動できなくなるYLODへ進行するケースもあります。
早めの修理を検討することをおすすめします。
YLOD修理の料金や修理内容については、下記ページよりご確認いただけます。

