今回お預かりしたのは、
ファイナルファンタジー仕様のCECH-2000Bです。
症状は、電源を入れると数秒後にピピピとエラー音が鳴り、強制シャットダウンしてしまう状態。
これは、いわゆるYLODと呼ばれている症状に該当します。

起動できない原因を調べる
YLODが発生する原因は様々です。
そのため、当社ではPS3の基板を取り出し
パソコンへ接続して、基板に保存されているエラー情報を元に修理を行う方法を採用しています。

本体の分解と基板の取り出し


多くのPS3でホコリが詰まっています。

清掃しながら分解を進めます。

写真は取り外し後。

軽くホコリを除去した後なので、割と綺麗に見えますが…。


原因を調べる

パソコンと接続します。

この紺色の部品が原因のようです。
今回の電源が入らない原因
エラー情報を元に基板の点検を行った結果、
基板に実装されているプロードライザと呼ばれる部品の劣化により、YLODが発生していました。
過去には、プロードライザを新しい物へ交換する修理方法を行っておりましたが、
数年前からはコンデンサへ置き換える修理方法を採用しています。
そのため今回も、
プロードライザを取り外し、コンデンサへ置き換える方法にて修理を実施します。

内部に劣化が見られます。

基板に残ったハンダを除去します。
修理を行う

使用しているのはPOSCAPコンデンサです。

プロードライザの特性に近づけるため、
MLCCと呼ばれるコンデンサも取り付けて動作確認を行います。
動作確認を行う




追加作業(内部清掃・熱伝導グリス交換・電池交換)
今回は、起動できない故障の修理のほかに、
・外装の洗浄を伴う本格的な内部清掃
・熱伝導グリス(CPUグリス)の交換
・内蔵電池(CMOSバッテリー)の交換
もご依頼いただいておりましたので、あわせて作業を行います。





組み立てと最終動作確認



各ディスクを正常に読み込むかなどを確認します。

YLOD症状でお困りの方へ
当社では今回の修理事例のように、
起動できない不具合であるYLODの原因を特定し、その部分の修理を行い、
根本的な原因を取り除くことで、長く使用できるように修理を試みています。
一方で、YLOD症状は様々な原因で発生する故障のため、
絶対に再発しないとまでは言い切れません。
故障している部分によっては、
セーブデータが消えてしまう可能性があったり、修理自体を行うことができないケースもあります。
また、YLOD症状の特徴として挙げられるのが、
電源が落ちてしまうまでの時間や発生タイミングのみでは原因は分からず、
分解して点検を行うまで原因が特定できないことです。
そのため、修理可能か、データを保持したまま復旧できるかについては、
お預かりして点検を行うまでお答えできない故障です。
以下のページ内に修理料金や修理をご依頼いただく際の注意事項、
修理依頼方法をまとめておりますので、
YLOD修理をご検討中の方は一度ご参照ください。

