起動後すぐに電源が落ちる。PS3 CECHB00の赤ランプ点滅修理事例

電源を入れてから2秒ほどでエラー音が鳴り、
赤いランプが点滅して電源が落ちてしまうPS3 CECHB00の修理をご依頼いただきました。

この症状はYLODと呼ばれており、
PS3を構成している部品が故障し、正常に起動できなくなった際に発生します。

今回は、この故障の修理事例を紹介します。

目次

電源が落ちるタイミングを確認する

YLODは、様々な原因によって発生します。

本来であれば、本体を分解して原因となっている部分を点検し、
修理を行う必要がありますが、多くのPS3を修理していると
電源が落ちるタイミングからある程度故障箇所を予想することができます。

これは、修理時の私の楽しみでもあります。YLOD修理の場合、
初期点検 → 分解 → エラー情報を読み取る → 実際に点検する → 修理

といった流れで作業を行いますが、
初期点検の段階で「多分、あれだな」と予想し、
実際に点検したときに正解していると何となく気持ちが良くなります。

ただし、電子機器や精密機器であるため例外も多く、予想が外れることもあります。
そのため、電源が落ちるタイミングの詳しい解説は行いませんが、
何度か起動すると電源が入る場合や、起動してから6秒以上電源が落ちない場合は、コンデンサの故障が多い印象です。

電源が入らないCECHB00本体の写真
今回お預かりしたCECHB00です。
YLOD症状が発生するタイミングの動画です。

原因を調べる

CECHB00の内部の写真
CECHB00を分解していきます。
CECHB00の内部の写真
分解時の様子
メイン基板を取り出します。
CECHB00のメイン基板の写真
こちらがCECHB00のメイン基板です。
CECHB00の基板と、リーダーの写真
リーダーを使用して、
PS3の基板とパソコンを接続します。

修理を行う

原因を調べた結果、
基板に取り付けられているプロードライザと呼ばれるコンデンサの一種が劣化し、
電源が落ちてしまう症状が発生していました。

そのため、プロードライザを基板から取り外し、新しいコンデンサを取り付けます。

CECHB00の基板上に実装されているjNECトーキンの写真
この紺色の部品がプロードライザです。
CECHB00の基板修理時の様子
ホットエアーを使用している
ホットエアーを使用し、
ハンダを溶かして取り外します。
CECHB00のプロードライザ取り外し時の写真
取り外し中の様子。
CECHB00のプロードライザ取り外し後の写真
プロードライザを取り外した後。
CECHB00のプロードライザ取り外し後のハンダ除去時の様子
残ったハンダを除去します。
CECHB00のプロードライザ取り外し後の基板清掃時の写真
基板を清掃します。
CECHB00の基板と
POSCAPコンデンサの写真
コンデンサを取り付けます。
CECHB00の基板に
POSCAPコンデンサを取り付けている時の写真
取り付け中…。

症状が改善しているかを確認する

CECHB00の基板修理後の動作確認時の写真

組み立て時
症状が改善しているかを確認します。
CECHB00の基板修理後の動作確認時の写真
起動スイッチを取り付け。
スタンバイ状態
スタンバイ状態。
CECHB00の基板修理後の動作確認時の写真
起動スイッチを取り付け。
本体起動
起動させます。
CECHB00の起動画面の写真
※テレビ画面の写真
正常に起動しました。

組み立てと動作確認を行う

基板の修理を行ったことで、正常に起動可能な状態となりました。

しかし、プロードライザ交換後によくあることとして、
修理直後は正常に起動していても、数時間の動作確認中に別の箇所が故障し、
YLODが再発してしまうケースがあります。

この可能性があるため、修理後は本体を組み立てた状態で、数時間の動作確認を行います。

CECHB00の基板修理後の組み立て時の様子
熱伝導グリス交換時
熱伝導グリスの交換と、清掃を行いつつ
組み立てます。
CECHB00の基板修理後の組み立て時の様子
外装清掃時
当社では、通常清掃と本格清掃の
2種類の清掃コースをご用意しております。

今回は通常清掃をご依頼いただいたため、
エアーとハケを使用して清掃を行います。
CECHB00の基板修理後の組み立て時の様子
組み立て時の様子
組み立てます。
CECHB00の基板修理後の動作確認時の写真
完全に組み立てる前に、再度本体を起動させて
ディスクの読み込み点検や、
映像が正常に出力されるかなどの確認を行います。
CECHB00の基板修理後の動作確認時の写真

テレビ画面の写真
点検中。

基板上の部品を交換するので、
データは残っています。
CECHB00の基板修理後の動作確認時の写真
テレビ画面と本体の写真
上部カバーを取り付けて数時間の起動点検を行い、
問題がないことを確認できれば修理完了です。

YLODの修理業者をお探しの方へ

今回紹介した修理事例のように、
当社では電源が入らない原因を特定し、根本的な修理を行うことを基本としてYLOD修理を行っております。

長く使える状態になります。と書きたい所ではありますが、
多くの原因により発生するYLODのため、見た目は同じ症状でも故障している箇所は異なることが多くあります。

そのため、修理後しばらくは問題なく動作していても、
数日後や数か月後に別の箇所が故障し、同じような症状が再発してしまうケースもあります。

このような特徴がある故障であることを踏まえ、
YLOD修理業者をお探しの際は、料金だけでなく修理方法や保証内容についても確認することをおすすめします。

当社のYLOD修理については、下記ページに料金・修理方法・注意事項を掲載しております。
修理をご希望の場合も、こちらのページからお申し込みいただけます。

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