正常に起動し、電源ランプは青から白へ変化するものの、モニターに映像が出力されない症状のPS4をお預かりしました。
初期点検時の様子
起動後、数秒で青ランプから白ランプへ変化し、
そのまま電源が落ちることなく起動状態を維持しますが、画面には何も表示されない状態でした。


原因を調べる
PS4において映像が出力されない場合、症状からおおよその故障箇所を絞り込むことが可能です。
【青ランプのまま白ランプへと切り替わらない】
白ランプへ変わらず、青ランプが点滅し続ける、または消灯する場合は、
メイン基板に実装されている主要チップの故障が考えられます。
いわゆるBLODと呼ばれる症状です。
【白ランプになる】
青ランプから白ランプへ変化した後、数分経過しても画面に何も表示されない場合は、
HDMIポートや関連チップの故障が疑われます。
ただし、主要チップの故障である可能性もあるため、
断定はできませんが、多くのケースではHDMI周辺の不具合が原因となっています。
【ロゴは表示されるが起動できない】
PlayStationロゴが表示されるものの起動できない、
セーフモードでは起動できるといった場合は、HDDやSSDの故障が考えられます。

分解します。



映像が出力されない原因
点検の結果、HDMI出力に関連する電子部品の故障が確認されました。



修理を行う
ホットエアーを使用して該当する電子部品を交換し、動作確認を行います。


組み立てます。


HDMIチップを交換する
動作確認の結果、症状に変化が見られなかったため、次にHDMIチップの交換を行いました。

点検用基板を横に並べて原因を探します。






動作確認を行う


…が、【PS4を始められません】の文字が。

とりあえず組み立てを行い、お客様へ連絡しました。

修理依頼前にHDDを交換されたとのことでしたので、
システムソフトウェアの再インストールを行いました。

さいごに
今回お預かりしたPS4において、映像が出力されない原因は、
メイン基板上に実装されているHDMIチップおよび関連する電子部品の故障によるものでした。
当社へご依頼前に、お客様ご自身でHDDの交換が行われていたため、
データの復旧には至りませんでしたが、修理により正常に映像が出力される状態まで改善しています。
PS4の場合、HDDやSSDと本体は紐づけされており、内部データは暗号化されています。
そのため、HDDやSSDを交換して起動してしまうと暗号情報が一致せず、
元のデータを閲覧することができなくなります。
ゲームのセーブデータも同様に使用できなくなるため、
データ救出を目的としている場合は、交換は行わず修理をご検討ください。

