PS4が正常に起動しているものの、映像が出力されない故障は多く発生します。
本記事では、
テレビまたはモニターにPS4の画面が表示されない原因と、修理前に確認しておきたい内容を解説します。
あわせて、実際にお預かりしたPS4 Pro(CUH-7100)の修理内容も紹介します。
最初に確認!PS4のランプ色が示す本体状態について

PS4では、電源ボタン付近のランプ色で本体の状態を確認できます。
画面が表示されない場合でも、
ランプの色や点滅の仕方を見ることで、ある程度の原因を絞り込めることがあります。
正常に起動しているPS4では、
電源投入後に青色のランプが点灯または点滅し、その後、白色のランプに変わって画面が表示されます。
一方で、故障している場合は、
青色の点滅が続いたり、白色の点滅が続いたりするなど、通常とは異なるランプ状態になることがあります。
オレンジ色
PS4がスリープ状態、
つまりスタンバイ状態の時は、ランプがオレンジ色になります。
これは正常な状態です。
ただし、本体起動後やスタンバイ状態への移行時にオレンジ色の点滅が長く続いたり、
そのままランプが消灯してしまう場合は、何らかの不具合が発生している可能性があります。
白色、または白点滅
本体を起動後、白色のランプへ変わり、画面が表示される場合は正常です。
しかし、白色のランプに変わった後でも画面が表示されない場合や、
白色のランプがゆっくりと点滅し続ける場合は、本体側に故障が発生している可能性が高い状態です。
ゆっくりと青点滅が続く、または消灯する
起動ランプが呼吸をするように青く点滅し続け、
画面が表示されない場合は、BLODと呼ばれるPS4が正常に起動できない故障の可能性があります。
また、青点滅後にランプが消灯してしまう場合も、本体側に故障が発生している可能性が高い状態です。
赤い点滅
赤い点滅は、主にオーバーヒート時に表示されるランプ状態です。
本体が正常に冷却されていない場合や、内部温度が高くなりすぎた場合に発生します。
原因と対処法について
PS4の電源ランプの色について解説しました。
続いて、画面が表示されない場合に考えられる原因と、修理前に確認しておきたい内容について解説します。
白ランプになるが、画面が表示されない
PS4の電源ランプが白色になっているにもかかわらず、
テレビやモニターに画面が表示されない場合、主に以下の原因が考えられます。
・HDMIケーブルの故障
・テレビまたはモニター側の不具合
・テレビまたはモニター側のHDMI端子の不具合
・PS4本体の故障
HDMIケーブルやテレビ側の確認については、
この記事に到達する前にすでに確認されている方も多いかと思います。
ただ、当社にご依頼いただくPS4の映像不良では、
PS4本体ではなく、使用環境側に原因があるケースも少なくありません。
実際にお預かりしたPS4を確認したところ、本体には異常がなく、正常に映像が出力されるケースもあります。
そのため、使用しているHDMIケーブルを他の機器に接続して映像が表示されるか、
別のHDMIケーブルや別のテレビ・モニターでも同じ症状が出るかを、まだ確認していない場合は先に確認してください。
これらを確認したうえでPS4本体の故障である可能性が高い場合は、本体の修理が必要になります。
画面が表示されない症状は、
HDMI差込口の故障と思われがちですが、必ずしも差込口だけが原因とは限りません。
映像出力に関連している電子部品の故障や、
映像出力を制御しているチップの故障によっても発生するため、
本体を分解して基板の状態を確認したうえで、適切な修理を行う必要があります。
一方で、画面は表示されないものの、
・音だけが聞こえる
・HDMIケーブルを触ると一瞬だけ画面が表示される
・HDMI端子の差込口がぐらついている
・HDMI端子内部のピンが曲がっている
といった場合は、HDMI差込口が破損している可能性が高くなります。
HDMI差込口を交換することで改善する可能性があります。
ただし、PS4のHDMI差込口交換には、基板から破損した端子を取り外し、新しい端子を正確に取り付ける作業が必要です。
ある程度の修理技術と専用の工具が必要となるため、簡単に交換できる部品ではありません。


青点滅・白点滅が延々と続く
青点滅が続く場合は、BLODと呼ばれている故障に該当する可能性があります。
BLODは、
PS4が正常に起動できない症状を指し、主に本体内部の基板故障によって発生します。
主要チップの故障が関係していることも多く、原因の特定が難しいケースもあるため、難しい修理になりがちです。
一方で、白点滅が続く場合は、システムの不具合によって発生していることもあります。
そのため、本体をセーフモードで起動し、
データベースの再構築や初期化、HDDまたはSSDの交換を行うことで改善する可能性があります。
ただし、セーフモードで起動できない場合は、
本体を分解し、原因となっている部分を特定したうえで修理を行う必要があります。

ランプが消灯する
青点滅や白点滅が続いたあと、
または白ランプが点灯したあとにランプが消灯し、電源が落ちてしまう場合は、本体側の故障が考えられます。
この症状は、電源ボックスの故障や基板の故障によって発生することがあります。
そのため、ケーブル類やコンセントを確認しても改善しない場合は、
本体を分解し、原因となっている部分を特定したうえで修理を行う必要があります。

お預かりしたPS4 Proの状態
お預かりしたPS4 Pro(CUH-7100B)の映像が出力されない原因を調べます。


映像が出力されない状態でした。

テレビ側には一応反応はある状態でした。

本体を分解して原因を調べる
初期点検を行ったところ、
本体起動後は白ランプが常時点灯するものの、画面には何も表示されない状態でした。
ただし、テレビ側ではPS4からの入力を検知しているようで、完全に信号が出ていない状態ではありませんでした。






修理を行う
点検を行った結果、映像出力に関連する電子部品が故障していました。
そのため、まずは該当部品を交換し、画面表示に変化があるかを確認します。




初期点検よりもさらに信号が出るようになったようで、
テレビ側の反応も強く(?)なりました。

HDMI端子を交換する
修理後に点検を行ったところ、
症状に少し変化はありましたが、依然として映像が出力されない状態でした。
そのため、再度点検を行い、HDMI端子の交換を行います。


正常に動作する基板と照らし合わせながら点検を行います。

長丁場になる予感がしたので、
ケーブル類をマスキングテープで固定しました。
基板を取り付け時に、ケーブルが基板下に回り込みイラっとするため、
何度も脱着する際はこのように固定します。

ここまで来ると少し嫌になってきますが、再度分解して点検を行います。
映像出力に関連する部品はほとんど交換しているため、
残る原因としては、主要チップ、
HDMIポート、HDMIチップのいずれかが考えられます。

HDMIポートは基板から少し浮いていたり、
内部のピンがわずかにズレていたりするだけでも、
映像不良につながることがあります。
そのため、ダメ押しでHDMIポートを交換します。




配線ラインの導通を確認します。



「HDMIポートは点検したし、交換してもダメだろう」と思っていたため、組み立て時の写真は撮影していませんでした。
灯台下暗し。
修理ではよく起きます。
組み立てと動作確認



PS4がテレビに映らない症状でお困りの方へ
PS4の電源は入るものの、テレビやモニターに画面が表示されない場合、
HDMIケーブルやテレビ側の不具合だけでなく、PS4本体側に故障が発生していることがあります。
特に、白ランプが点灯しているにもかかわらず画面が表示されない場合や、
HDMIケーブルを触ると一瞬だけ映像が表示される場合は、HDMI端子や映像出力に関連する部品の故障が考えられます。
また、青点滅や白点滅が続く場合、電源が落ちてしまう場合は、基板や電源周辺の故障により発生していることもあります。
PS4がテレビに映らない症状でお困りの際は、症状を確認のうえ、一度お見積もりをご依頼ください。

